心の共振とは、心の音色が同じ周波数を引き寄せて共鳴すること。人生の奥ゆきと可能性を広げてくれる

人間は楽器である。

心の音を響かせる楽器である。

話す言葉、書く文章、行動、思考、すべては心の音が表面に出たものである。

そう感じることが年々増えてきました。

自然の中に足を踏み入れ、呼吸が整いリラックスしている時は、自然界の周波数と共振しているような感覚が得られます。

その時に思うこと、感じること、行動とは、もしかすると自然界が伝えている意識のひとつなのかもしれません。

美しい芸術作品にふれ、感動したときは、おそらくその作家の感情と共振しているのだろうかと感じます。

作家が何を感じ、何を伝えようとしたのかを自問自答しながら、作品の周波数を追求している瞬間なのかもしれません。

文学や音楽もきっと同じでしょう。時には涙を流すようなことさえも起こる心の共振は、時代も世代も空間も超えて常に地球上で響き続けているのだと思うのです。

自分の心の共振する音に気づき、その幅を広げることは、人生をゆたかに美しいものにしてくれるはずです。

良いものをどんどん集めてくれる「心の楽器」を響かせる

音の周波数は、同じ周波数のものと共鳴します。

空気の振動が伝わり、同じ音同士は響きあいます。逆にわずかでも異なっていると、全くひびきあいません。

音叉(おんさ)を使った実験を見たことがありますが、実際にその通りでした。

たとえば、440hzの音叉はどんなに頑張っても440hzの音叉としか共鳴できません。そのとき442hzの音叉は沈黙したままなのです。

目に見えないものたちは、常に響き合っているようです。

18〜19世紀頃に、エルンスト・フローレンス・フリードリヒ・クラドニ(Ernst Florens Friedrich Chladni)というドイツの物理学者、天文学者がいました。

彼は音響学の分野にも貢献し、平面の振動を可視化する方法を開発しました。

その時に発見されたものが「クラドニ図形」です。

物質と音の間にある振動数が測定の周波数で共鳴を起こし、振動の強弱がさまざまな模様を浮かび上がらせるのです。

この模様がとてもうつくしい。

今のわたしは、何の周波数と共鳴しているだろうとドキドキしてしまいます・・・

加えて、周波数とは上げればよい・高ければよいというものでもないのかもしれません。

それぞれの周波数が持つ特徴は形や性質が異なっているというだけであり、それぞれの世界、それぞれの思いが存在している証(あかし)のかなというのが、わたしの考えです。

たくさんの周波数を自分の心で奏でて共鳴できる人というのは、人生の経験が奥深くて広いということとイコールなのかもしれません。

あこがれの対象とは共振できるのか

ことわざでも「類は友を呼ぶ」などがありますし、引き寄せの法則でも「抱いている感情と同じものが引き寄せられる」と聞きます。

相性が合う人と自然に引き合っていく感覚は、みなさまも一度は経験されているのではないかと思います。

逆に、憧れているもの、手に入れたいと焦燥をかき立てられるような存在とは、はたして共鳴できるものなのでしょうか。

わたしの人生経験からは、できていないことの方が多かったように思うのです。

こっちに振り向かないものには、わざわざ労力を使わなくても良いですよ、放っておきなさい。ということを自然界は教えてくれているのかなと感じます。

不思議なもので、追いかけ求めているものをあきらめ、それを追い続けるのを一度やめてみると、忘れた頃に突然手に入ったりすることもあります。

「追いかける」という行動は、自身の外にある対象に執着していること。

今それを持っていないから「追いかけて手に入れよう」として求めつづける行為でもあるのでしょうね。

わたし個人の意見ではありますが、受け取れる心の余裕、心の状態を作っておく事の方が、チャンスを掴みやすくなる感覚があります。自然界が届けてくれている知らせに気づきやすくなっている体感が感じ取れます。

たとえ見えないところで必死に努力していたとしても、心はゆとりのある状態であるように意識することはかなり重要だも思ってます。

「余裕」という空間を持たせておくと、そこを目掛けて幸運が飛び込んでくるような気がしているのは、きっと偶然ではないはずです。

時間と心に余裕がある人の方が話しかけたくなりますし、一緒にいたいなと思いますよね。

心を落ち着かせてリラックス状態を保ち、雰囲気にスペースを作っておくことは、そこへ飛び込んでくるラッキーを受け容れ、どんどん集めてくれる「心の楽器」を響かせることでもあるとも思っております。

「心の楽器」とは、きっと、わたしたちの心の波動を周囲に響かせる音叉のようなものなのです。

あなたに起きる出来事は全て、あなたが責任を持って引き寄せていたということでもあったのです。

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