コロナ感染拡大を防ぐために、子供たちが通う小学校が、3月から急に休みとなりました。
自分の自宅リモートワーク開始の時期ともちょうど重なり、子供3人の「自宅教育」と自分の「自宅業務」が重なる、あわただしい日々がスタートしました。
2020年5月25日の今日、1日おきの学校登校日のため、我が家の小学生3人の子供たちは家を出ました。6月からは、通常通りの登校が復活になります。
ようやく今まで通りの学校生活に戻れるのかなと、3人の背中を見ながら思いましたので、この3ヶ月間の振り返りの記録を残しておこうと思います。
3ヶ月間は自分との向き合いの日々
2020年2月末、学校からは休み期間中の自宅学習用としてプリントやドリル、観察など全教科の宿題が子供たちに渡されました。
時間割通りに3人分を管理することも、小学校1年の娘の自宅学習の付き添いもしながら、自分のリモートワーク環境を整えて業務することは、なかなかに一苦労でした。
それなりに工夫を重ねつつ、メンバーや家族の理解と協力をいただきながら、何とかこなす日々でしたが、出社していた時ど同じように業務を進めることがむずかしく感じる時もあり、コアタイムに業務するよりも、子供が寝た夜に仕事する方が効率良いかもしれないなと思ったこともありました。
ですが、仮にそうできたとしても、相談したい時には相手は業務時間外です。
直接の会話から生まれることも、ひらめくこと、気づくことはたくさんありその効果は捨てがたく、可能な限り、メンバーの業務時間と同じ時間帯に仕事をしたいと今のところは考えてます。
自宅にいる時間が増える事で、よかったと思えることもありました。
自宅で子供と顔を合わせる時間が増え「あぁ。子供はこんなに大きくなったのだな」とか「こんな事を思っているんだ」など、少しずつの成長を感じ、自然と会話も増えていました。
子供たちも徐々に、彼らのペースで宿題を片付けるようになっていきました。
3人それぞれに個性やペース、進め方もあり、かける言葉やタイミングも考えないといけないなと気づかされました。
期限が近くなってから、ようやくあわてて取り組む長女なんて、私のすがたの生き写しです。
環境の変化とは、強制的な意識改革のひとつである
わたしは過去3回、勤め先の会社で産休をいただきました。
復帰後はチームメンバーに快く迎えていただき、心から安心したことを今でも鮮明に覚えています。
産休復帰後、出社して仕事をしていると、保育園から電話がかかってくることもありました。
子供が熱を出したからとの連絡であれば、義母も都合がつかない場合は、もちろん私が迎えに行かないといけなくなります。
「また周りの人たちに迷惑をかけてしまうな」
「明日は休みをいただかないといけなくなるだろうな」
「子供の熱が下がって落ち着いたら数時間くらい時間を持て余すから、この時間を活用できるといいのにな」
などと、自分の思いと環境の縛りとのズレを悲しく感じたことは、度々ありました。
そして、私と同じようにお子さんの体調不良で遅刻・早退・欠勤される女性の方を今までに多く拝見してきました。
その方たちがそれを、どのように感じていらっしゃったかは想像しかできませんが、とかく女性は、結婚・家事・出産・育児・家族構成の影響を多分に受けてしまいます。
けれどもリモートワークだったら、子供の看病後の開いた時間を効率よく使っていくという可能性は生み出せます。
ご家族の介護をされている方も、介護の合間の時間を活用できる見込みは上がります。
もちろん、これはご本人に無理がかからず希望されるのであれば、の中での話になります。
※今までに育児と、祖母の自宅介護を経験しており、その上でお話ししております。
仕事に対する向き合い方には個人差がありますが、仕事も遊びも、真剣にやればやるほど楽しいというのは、わたしの考え方のひとつでもあります。
何かを発見し、気づき、自分でもやってみるという試みができるのは、その機会を提供していただけるからでもあり、そこから得た気づきを子供たちに伝え共有していくことで、家族にも貢献できることはあるかもしれない、という気持ちで向き合っています。
そしてリモートワークは、個々の考えやライフスタイルに合わせた可能性を今後、さらに広げていってくれるはずです。
自分の考えを実行するために優先すべきこと
一番の基盤である「自分の体調管理」と「家族の理解と協力を得ること」は何よりも優先すべきで、ここをおろそかにすると全てがダメになってしまうことは身をもって体験しています。
逆に、ここをしっかりさせておけば割と自由にできる部分もあります。
私も家族、特に義母の理解と協力が無ければ、今日まで継続して仕事はできていませんでした。本当に有り難いと思っております。
何をするにしても基盤が一番大事。
そして子供との向き合い方を見直すのも、家庭環境を振り返るのも、これからのリモートワークの活用方法を見出すのも、コロナ禍の今なのかもしれません。