リーダーシップとは影響力である。
リーダーシップとは時と場合によって様々に変化していくものである。
リーダーシップには、上から下への指導力、統率力が基本にあることは否定しない。
その上で、自分を中心として、上司、部下、同僚、関係団体へと、人を動かす影響力が上下左右に動きながら働きかける良きコミュニケーターこそが良きリーダーではないか。
自分の望む方向へ、相手の態度なり行動なりが変容することによって、初めてリーダーシップが成り立つのである。ヘッドシップとは別物です。
※書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』より引用
これは、ソニー創業者・井深大のリーダーシップ論を聞いた宮端清次 氏の言葉です。
リーダーシップとヘッドシップの違いとは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。
影響力を分類した時に見えてくるもの
影響力とは、主に次の8つの力があり、すべての人が持っている要素だそうです。
- 強制 … 脅かし、命令
- 報酬 … 地位、金銭
- 正当 … 役割、ボジション
- 正確 … 公平、人の道
- 正確性 … 専門性(資格、実績、経験)、正しい情報
- 一貫性 … 一貫した理論、言動一致
- 許容性 … 人を受け入れてくれる優しさ
- 開放性 … たのしさ、ユニーク、明るさ
ヘッドシップの影響力には、1. 強制、2. 報酬、3. 正当 が該当します。
自分の立ち位置を利用して相手を強制的に動かすやり方です。
リーダーシップの影響力に必要とされる要素は、5. 正確性、6. 一貫性、7. 許容性、8. 開放性 です。
この4要素がバランスよく組み合わさっている事が理想だそうです。
4要素の影響力を持っている人が、どのような人かを想像するだけでも、かなり魅力的な人物がイメージされますよね。
そのような魅力的な人物が、周囲の発展向上のために行動すれば、影響力も自然に広がり、それがリーダーシップを発揮することに繋がっているのだろうとも考えます。