ユニコーンとは虹と魔法のイマジネーション。無邪気で自由なパワーで創造性を与えてくれる

ユニコーン(Unicorn)は、一角獣(いっかくじゅう)とも呼ばれ、伝説上の生き物と言われております。

ユニコーンの角の形や長さ、体の色も多様な種類があるようですね。角と翼の両方を持つものは有翼「アリコーン」と呼ばれます。

馬のような姿に、額の中央からは一本の角が生えているユニコーン。

その角には、清める力やあらゆる病気を治す力があるとされ、この角を求めてユニコーンを捕え、角を高額で取引きした話もあるようです。

 

別の話では「野の獣たちが水を飲む大きな湖にヘビが毒を吐けば、動物たちは毒を感じてユニコーンを待つ。ユニコーンがやってきて湖に入り、角で十字を切ると毒が消えて再び水が飲めるようになる。」と書かれていました。

この内容からも、角は、特別で神聖な力の象徴だったことが伺えます。

 

今ではファンタジー世界の住人としても有名なユニコーンは、聖書や紀元前4世紀頃の記録でも登場していたようです。

ユニコーンだけでなく、いまや空想上の生き物とされているドラゴンやフェニックスなどの不思議な存在も、古代には普通に生息していたのでしょうか。

旧約聖書に書かれている大洪水で、姿を消してしまったのかもしれませんね。

ユニコーンの特徴

ユニコーンの性格は獰猛(どうもう)で力強く、時には勇敢で無敵であるとも書かれてます。

たいへんに凶暴だったという記載は、小ロシア民話や、ユダヤ神話系の東欧民話で見られます。ノアの方船に頑として(がんとして)乗ろうとしなかったことや、ノアの方船に乗ったあとは他の獣たちを角で襲いかかったことが書かれているようです。

この表現だけを見る限りでは、かなり危険な生き物のようにも見えますね。

 

ところで、フィシオロゴス(2-4世紀)という博物誌があります。初期のキリスト教徒たちの教本として、中世ヨーロッパでは聖書と同じくらい読まれたそうです。

フィシオロゴスには、空想上の存在も含めた動物のことや植物、鉱物、聖書の引用などが記されています。

 

ここではユニコーンについて、別の解釈がありました。聖書ではユニコーンを救世主の姿の象徴としたり、キリストの受胎と結びつけて「聖なる存在」と扱っていたようでした。

ユニコーンは良き性質と悪しき性質を持っている。良き性質はキリストおよび聖人にたとえられ、悪しき性質は悪魔や悪しき人間にたとえられる。
(フィシオロゴスより)

ユニコーンは救世主の象徴でありながら悪魔の象徴でもあるとする、このような両方をあわせ持つ(両義性といいます)のは、中世では珍しいことではなかったようです。

(そういえば、神さまとして崇められていた象徴が、ある日突然、または別の地域では悪魔と見なされることも、世界各国の神話などで目にしますね。)

フランス文学者のヴォルテール(1694–1778)はユニコーンのことを「この世で最も美しい、最も誇り高い、最も恐ろしい、最も優しい動物」と表現していました。

現在は、愛くるしい姿で気ままに軽やかに虹とたわむれながら、子供たちにも夢とハッピーを与えてくれるマジカルな印象の方が強いように感じますね。

もしかすると、時代の流れと共にユニコーンの我が道を突き進む姿が「自分を信じる強さと自由さ」の象徴とも結びついたのかもしれません。

 

ユニコーンと姿が似ている生き物の中に、中国の神話などで登場する霊獣「麒麟(キリン)」がいます。

麒麟はとても穏やかで優しく、足元の虫や植物を踏むことすらも怖くてできないくらい、相手を傷つけることを拒むため、性格面ではユニコーンとはタイプが異なる印象です。

そんな麒麟もユニコーンも、わたしはどちらも大好きです(^ ^)

ユニコーンは7次元の存在

そんな我が道を行く、かなり自己中の様な(?)ユニコーンですが、7次元の存在であるらしく、ということはハイヤーセルフの次元と同等、もしくはそれ以上なのでしょうね。

ユニコーンのキーワードは、愛、平和、希望、思いやり、威厳、などです。

加えて、ユニコーンの姿や色は、虹や魔法との繋がりも連想させてくれます。

その瞳や角、鬣(たてがみ)からも、楽しさと癒しのエネルギーを合わせ持つミステリアスなイメージも湧いてきます。

ユニコーンは太陽のエネルギーを角から吸収するらしく、何も食べなくても平気なのだそうです。とあるアニメではユニコーンに似たキャラクター「ルナコーン」が登場していて「キラキラ(光)を食べる」と言われてました。

そんな不思議なユニコーンの事を考えるたびに、私自身も魔法をかけられたように、楽しくなってきてしまいます。

ユニコーンは夢と魔法、クリエイティブエネルギーの宝庫

春分、秋分、夏至、冬至といった季節の節目には、太陽のエネルギーがかなり高くなるそうです。

また、朝日は特に太陽のエネルギーが強いそうです。

たしかに朝日を浴びると額が熱くなり、身体の底から情熱のパワーのようなものが湧き上がってくる感覚を得られます。ユニコーンも、こうして角から太陽の光を吸収しているのでしょうか。

 

人間の額にはサードアイ(アージュニャー、またはブラウチャクラとも言います)があります。

サードアイは直感を司るチャクラでもありますが、直感を発達させて想像エネルギーを高めてくれるチャクラの位置に、ユニコーンは角が生えています。

 

周りを見渡せば、ユニコーンをモチーフとした雑貨やフードを目にすることが増えました。

店に並べられているユニコーングッズやユニコーンフードには、夢のエネルギーがたくさん詰まっています。美しい色合いと遊びゴコロも感じられます。

もしかすると、これらをデザインした人たちは、サードアイを通してユニコーンたちと何かしらの接点を持っていたのかもしれませんね。

素敵な創造性を生み出し続けるパワーを与えてくれたり、人々の心に夢と魔法の世界を体験させてくれるユニコーンって、かなり素敵です!

これはわたしのお気に入りのユニコーンたちです。

お守りは常に視界に入るところで立たせて飾っています。凛とした姿は、見るたびにヒトメボレです。

洋書の方は、最初、オラクルカードかと勘違いして通販購入してしまったものになります。届いたときは「わぁ・・・」と少々慌てましたが、中を見てみると十分に見応えがある本でした。

イラストも美しく、文章のレイアウト構成も素敵で、ところどころに散りばめられているフラクタルなマークが意味深でファンタジックです。

アーティストのユニコーンのイラストは、まるでその瞬間、その一瞬を切り取って貼り付けたような不思議な空間を表現されています。独特なセンス、構成、表現が魅力的で、瞬く間にお気に入りの1冊になってしまいました。

La sabiduría del unicornio / The Wisdom of Unicorns
ユニコーン好きにはたまらない (^ ^) 虹の魔法をかけられたような気分にさせてくれる1冊です。

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