人間の悩みの全ては、対人関係の悩みであるそうです。アドラー心理学でも言われてますよね。
更に、他人に対して「こうするべきだ」「こうなってほしい」などの期待を持つ事で、ますます人間関係で上手くいかなくなる事が増えます。
相手に期待をするというのは、自分自身の心を傷つかない様にしたいのが本当の理由なのですが、それに気付かないと永遠に、同じ様な出来事は繰り返し起こります。
自分を傷つけないために何から守っているのかを探っていくと、最終的には、その人が持つ恐れや自己否定に辿り着きます。
自身の心の奥底にある恐れや自己否定を認識していない方も実際多く、そして永遠に人間関係の悩みはリピートされ、振り回されます。
そして人間関係において重要なのは、相手は変えられない存在であり、相手自身も学びの最中なので、そういう人なのだと、そのまま受け入れる事であります。
かく言う私も、身体の疲れや忙しさから、自分の心に向き合う時間を取れないままの状態がつづくと、心の中にいる悪魔のささやき、つまり自己否定の言葉ばかりに耳を傾けてしまい、無駄に心を惑わされてしまいます。
心の中の恐れと悪魔と自己否定の言葉
人と話をしていると、会社や上司、同僚や家族、友人関係の事で悩んでいる方が本当に多い事に、改めて気付かされます。
周囲の人たちと上手く馴染めなくて会社を辞めてしまう方、体調を崩され勤怠が乱れる方は、おそらく自身の悩みを自分の中でも解決できず、周囲にも相談できなかった人達でしょうし、一人で悩まれて心を病んでしまわれたのかとも推測しております。
人の思念、勝ち残るため、生き残るため、結果を出して地位を上げるため、家族のため自分のために少しでも収入を増やすため、命をかけて働いている人達のエネルギーは非常に強いです。
それを良い方向に進めることも、逆の方向に進めることもできる諸刃の剣をわたし達は知らず知らずのうちに手にしているのだと思うのです。
負の感情を心の奥底に秘めながら生き続けている人達の波動(エネルギー)は、強い生霊のようなものもあれば、とても弱々しかったり、自分を責め続けているものもあるだろうなと想像します。
そして私自身も、自分の心が揺らがないように、たとえ芯がブレてしまったとしても可能な限り、早く元に戻すように、常に自分を見張っています。
結局、誰かを攻撃している人とは、その人自身が持つ恐れや、心の中の悪魔のささやき、自己否定などに心を支配された結果の行動を取っているのであり、みんな己と向き合っている最中なのです。
他人は自分の心を映している鏡
相手を嫌ってしまうのも、期待してしまうのも、結局は自分を傷つかない様にしているだけなのです。
では、自分は何に恐れて自分を傷つかない様にしているのか。
それに気付くためのヒントが、自分が感じている小さな感情です。
小さな感情は、うっかりすると見逃してしまいます。
それに気づき、注意深く観察してみると、つらい目に合わないといけないと思い込んでいる自分がいました。過去のわたしです。(こんなことをずっと思っていたなんて・・・)
どの様な出来事も、神さまや宇宙からのプレゼントであり、自分に問いかける自問自答を行う機会を得ている。
そう捉えると、きっと今までとは違った世界に出会えるようになります。
覚醒するチャンスをずっと与えられているのかもしれないですね。
最近よんだマンガの旧約聖書からは、古代から人間は、常に神さまと自分の内側との間で、対話を繰り返していたのだなという事を知りました。
それを2000年以上も繰り返し続けているのかと思うと、終わりのない旅のようです。
私にとっての約束の地は、自分の心の中に鍵があるのでしょうか。
そこに1歩でも近づけるように、自問自答の旅は、一生続けていこうと思っております。