心の状態は、身体に変化や影響を及ぼします。
同時に身体もまた、心に変化を与えます。
目に見えて触れる事ができる物質的な肉体と、目に見えない心(脳)は密接に繋がっています。
スポーツ選手は「肉体と精神はひとつに繋がっている」「心の状態が身体にも現れる」とよくおっしゃいます。また、身体の動きそのものが、精神に働きかけを行ってもいる様です。
面白くなくても無理に浮かべた形だけの作り笑顔は、脳がそれを楽しいことが起きていると錯覚して、ポジティブで前向きな感情が生じます。
ではもし、自分自身に力強さを与えてくれる身体のフォームがあるのだとしたら・・
エイミー・カディ(Amy Cuddy)さんという、社会科学者・社会心理学者が『たった2分間、あるポーズをする事で人の心(脳)にパワフルさと自信を与えるのだ』ということをTEDで発表されていました。
彼女自身が、交通事故による怪我でIQ値が下がり、コンプレックスを抱いた時、できているフリをする事に、ものすごく抵抗を感じたそうです。
「自分はここにいるべき人間じゃない」
「自分がニセ者みたいだ」
つらい現状から逃げようとしましたが、周囲の支えによって何とか立ち止まり、ひたすら「フリ」をやり続けた結果、気づいたら本物になっていたのだそうです。
単にフリをしてやり過ごすのではなく「フリを本物にできる」という事なのです。
本当に自分のものになるまでやり続ける「精神」「マインド」、時には「周囲の協力」も必要です。
そして、2分間「力のポーズ」をする事で人間のテストステロン (力強さのホルモン)を増やし、コルチゾール(ストレスのホルモン)を減らして心を元気な方向に向けさせたいですね。
自分を大きく見せるポーズ(両手を大きくVの字に広げたり、ワンダー・ウーマンのように仁王立ちする)を2分間するだけで、力溢れる人、つまり断定的で自信を持ち、楽天的な傾向を備えるようになるのだそうです。
是非、日常ルーティンに取り入れましょう〜
毎日の小さな変化が、大きな差に繋がっていきます。
エイミー・カディ(Amy Cuddy)さんのプレゼン発表は、人間の可能性を広げてくれる神さまからの贈りものの様に見えました。
わたしは自信を無くしていた時に、この動画と出会いました。非常に素晴らしい内容でした。
よろしければご覧になってみてください。とてもおすすめです。
余談
わたしは毎朝30分ほど、サーキットトレーニングや体操を行なっています。後から気付きましたが、これらの動きの中には「力のポーズ」と似た身体のフォームを取ることも多いのです。
毎朝の運動を行うようになって3ヶ月ほど経ったある日、自分の話す声が大きく快活になっているようだと気付きました。
元々、すぐ落ち込むことが多い性格です。ひとりで静かに考え事もよくします。
それでも他人からのパッと見た目においては、明るい性格であるとも思われていたようでした。(意外でした。)
もしかすると、自覚せずに「力のポーズ」の恩恵をいただいていたのかもしれません。