わたし達の脳には、意識できる部分と、意識できない部分が存在しています。
それらは「意識脳」「潜在脳」と呼ばれ、通常はお互いに遮断されています。扉が閉ざされている状態のようなものですね。
潜在脳には、普段は眠っている能力や、取り出せていない情報が置かれています。自分の脳の中にあるのに使えていない状態です。
もし、それらを必要な時に取り出して自由に使うことができれば、素晴らしい集中力と本来持っている実力が出せるのだそうです。
では、どのようにすれば潜在能を活用できるのか。これからご説明していきますね。
脳波の種類
脳波とは、脳が活動しているときに流れている電気信号の波のことです。脳波には、いくつかの種類があります。
中でもミッドα(アルファ)波の状態でいることは、「潜在脳」への扉を開いてアクセスすることでもありますので、自分の可能性と生命力を高め、人生を楽しむためにも、ぜひ取り入れたいですよね。
ミッドアルファ波の状態になることは、私たちが普段意識できない「潜在脳」にアクセスするための鍵でもあります。
潜在脳に納めている情報を引き出すことは、自分でも気付いていなかった眠っていた能力を引き出すことでもあり、可能性を開花させることにも繋がります。
さらに、β-エンドルフィンというホルモンが分泌されるため、脳の活性化はもちろん、ストレス解消や免疫力アップにも繋がり、生命力が高まります。
これこそが、潜在脳の扉を開いている状態であります。
脳波をミッドアルファ波の状態にするために
では、脳波をミッドアルファ波の状態にしてβ-エンドルフィンを分泌させるためには、どうすれば良いのでしょうか?
一般的には、リラックスすることでミッドアルファ波の状態になると言われていますが、リラックスすると一言で言っても、その方法は人によって様々ですよね。
座禅で瞑想している時や、ヨガをしている時、海辺で波の音と風の心地よさを感じている時や、目を閉じて深呼吸をしている時、おいしいお茶をゆっくり楽しむ時や、動物と触れ合う時など‥‥
リラックスとはつまり、心が何にも囚われていない、生まれたてのような状態なのでしょうね。
さらに、精神が不安や雑念から解き放たれて「今ここ」の、この瞬間に焦点を当てている状態を指すことでもあるのだろうかと、わたしは考えます。
この時こそがきっと、超集中している状態になり、潜在的に眠っている自分自身の能力にアクセス可能なタイミングだと思うのです。
そしてリラックスと言う表現から、ゆるんでいる状態なのかと思いきや、脳の活動は同時にしっかりと行われているというのが、静と動の組み合わせという感じがして、不思議な感覚でもあります。
かなり興味深いですね。
腹式呼吸は、腹筋を使ったリズム運動でもある
ところで、呼吸を意識して長く息を吐く腹式呼吸は、腹筋を使ったリズム運動のひとつでもあります。
腹式呼吸は、セロトニン神経を刺激して、セロトニンを一定の頻度で放出します。これも、アルファ波の状態を引き起こすそうです。
目を閉じて腹式呼吸を行う座禅も、同じ効果が期待できるそうです。30分〜1時間続けると効果的です。
ミッドアルファ波の状態は、実は意図的に作り出せるということですね。
ミッドアルファ波は、未知の領域にアクセスする鍵
活動状態での脳波β(ベータ)波は、見た目はテキパキとするべきことをこなしているように見えるかもしれません。実際に目の前の事をこなしているでしょう。
ただ、この領域だけでなく、ミッドアルファ波の状態を活用すると、なかなか思い付かないようなアイディアが突然浮かんできた、などの回数が増えてくるのでしょうね。
ミッドアルファ波とはリラックスの状態でもありますので、一見、何もしていないように見えるかもしれません。けれども脳の中ではきっと、潜在脳の扉をノックして開けようとしている最中なのです。
これこそが、別次元の扉を開くということ。
目に見えない領域にアクセスするということ。
自分でも気付いていない力を呼び起こして活用する方法とは、自分を心地よい状態にすることが何よりも大切なのです。
自分に丁寧に向き合うことで、素晴らしい利益を得られるのであれば、すぐにできる腹式呼吸から早速始めてみたいですね。